ブログを始めてから初めての夏。
数日前にこんな記事を書いたところ、関係各所でマジ単価安い!!という声が多く聞かれております。
今日はそんな単価と広告ブロックに関するお話。
単価が安いならブロックすればいいじゃない?
広告関係の記事を検索していると頻繁に目にするお話。
「低単価 ブロック adsense」
このキーワードに関しては星の数ほどのブログが記事にしております。
低単価 ブロック adsense - Googleの検索結果
その手の記事で言われてる事を要約いたしますと
単価の安い広告ばかり表示される?
なら、単価の安い広告。例えば楽天とかをブロックしてしまえば、単価の高い広告しか表示されなくなるからブロックしちゃいましょう。 それだけで2割は収益あがりますよ♪
という内容がほとんど。
たしかにそう言われればそんな気がしないでもないわけですが・・・。
なぜ安い広告が表示されるのか?
Google Adsenseは掲載される広告を適当に選んで掲載してるわけではありません。
基本的には入札制(オークション制)なので その記事に対して最も高値で入札された広告が表示されてるわけなのです。
つまり
「単価が安い広告が表示されていたとしても、それはその記事に入札された広告の中では最高値の広告である」ってことになるわけです。
「単価の安い楽天をブロックしたらもっと高い広告が表示される」
いえいえ。そんなことしたらさらに安い広告が表示されるだけですよ??
実際のデータを見てみましょう
当ブログのとある期間のデータを見てみましょう。
(規約違反なので、自前の表ですがお許しを)
Google Adsenseにはターゲット別に、大きく分けて二種類の広告があります。
- パーソナライズ広告:ユーザーの興味、関心、属性(「スポーツファン」など)や、その他の情報に合わせた広告
- コンテンツ広告:記事内容の沿って自動で配信される広告。
パーソナライズ広告の代表的なのはAmazonなどでよく表示される「過去に検索された商品が表示された広告」。通称リターゲティング広告なんて呼ばれていますね
では、それぞれの表示回数とクリック単価を見てみましょう。
(AdSense左メニューの詳細レポート→ターゲットのタイプで確認可能です)
ターゲット タイプ | 表示回数 | クリック単価(円) |
---|---|---|
パーソナライズ | 9718 | 12 |
コンテンツ | 6808 | 21 |
パーソナライズ広告の表示率がコンテンツ広告の1.5倍程度なのに対し単価は約半分でしかありません。
普通に考えれば
単価12円のパーソナライズ広告をブロックしてしまえば、21円の広告だけになるので収益二倍!!って思っちゃいますよね(笑)
実際はどうなのか?
実は前項の表はあえて項目数を減らしています。
実際の表はこちら!!
ターゲット タイプ | 表示回数 | クリック数 | クリック率 | クリック単価 | 1000回表示換算の収益 | 実際の収益 |
---|---|---|---|---|---|---|
パーソナライズ | 9728 | 53 | 0.54% | 12 | 63 | 614 |
コンテンツ | 6812 | 13 | 0.19% | 21 | 39 | 267 |
- クリック数=4倍
- クリック率=3倍弱
- 1000回換算の収益=約2倍
- 実際の収益=2倍強
結論としましては
単価が安い広告はクリック率も高いので、逆に儲かりやすい。と言う事なのです。
クリックされやすい広告→単価が高ければ広告主の出費がかさむわけですから、敷居の低い広告は低単価でもしょうがないということですね。
結果的にはクリック率とクリック単価は密接な関係(大人の理由も含めて)があるのでクリック率が高くて単価も高い様な都合の良い広告はなかなかありません。
上記の表をみてわかるとおり、もし単価の安いパーソナライズ広告をブロックした場合、PVが同じであれば収益は半分以下に落ち込むという計算になるわけですね。
Cookie上書き問題
楽天関係をブロックするもう一つの理由。
Googleの利益になってしまう
これもまことしやかに囁かれています。
でもよく考えてみましょう。
- 自ブロクで踏まれなくても他ブログでCookieは消えます。
- Amazonは踏まれれば収益になります。
- Amazonリンクを踏む確率は?
これらの項目を考えれば
まれに発生するかもしれない損失のために高頻度で発生するささやかな収益を捨てているということになりますよね?
- adsenseはおまけである。
- Amazonで高価な製品が毎日売れるので機会は減らしたくない。
- 単純にadsenseがキライ。
という様な方でなければ、楽天)ブロックはプラスの方向には働かないと考えて良いと思います。
まとめ
なんだかんだ言って、Googleさんも儲からないということになります。
基本的にはGoogleさん任せが一番効果的なのでは?と思っている今日このごろです。